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  • 執筆者の写真hypnoeriko

【日常】日常に風を送ってくれたブログ

更新日:2021年10月7日


世の中にとってはとてもちっぽけなモノですが、自分としてはかなりな熱量を注いでできていくブログです。

「かなりな熱量」と書いているあたりでブログへの苦手意識が出てますけど、まさしくこのところ、文章を書くのが苦手なんだな・・・と向き合わざるを得ない心境になっていました。それでもブログをこうして書いているのにはワケがあります。


タイトル「日常に風を送ってくれたブログ」は自分のブログ作業のことではありません。

それは信頼できる友人から教えてもらった、とある人物のとあるブログのことなんです。



辻仁成さん、ご存じでしょうか?

そう、作家でミュージシャンで現在フランス在住の辻仁成氏です。

日曜の夜は、フジテレビの『Mr.サンデー』でリモートではありますがコメンテイターをしている姿を目にします。

かつては南果歩さんや中山美穂さんと結婚されていて、その後離婚しています。

中山美穂さんとの間に生まれた息子さんとはフランスで一緒に暮らしていて、確か 息子さんのお弁当を作っていましたね、それも話題になっていたはず。


大変に!大変に失礼ながら、わたしは辻さんの小説を読んだことも彼の音楽を聴いたこともありません。ただ、なんとなく見聞きしていた芸能情報から こう、、、なんというのか、

チャラい(ごめんなさい!)、

軽薄(ほんとにすみません!)、

年齢不詳(これは、、、印象ですね)等々、

つまり彼のことも事情もよく知らないまま週刊誌ネタのようなところから入ってきた情報のみで、辻仁成氏イメージを自分の中につくりあげていたのです。

今思うと確実にお恥ずかしく情けないですけど・・・。


そして辻仁成氏ブログを知った経緯はこうでした。


わたし達にはひとり息子がいます。

彼は大学2年生ですが、入試前の頃からつい最近にかけて 心の面でやや心配な点がありました。

本人の性分と、ちょうど新型コロナウイルス感染が世界規模で拡大した時期とも重なって経過も簡単にはうまいこといきませんでした。

心配な点がピークの頃は「気のせいだよ」とこちらが言っても本人が力いっぱいに

「いやいや、おかしいんだよ!」と抗ってくるような感じでした。

詳しいことはまた別の機会に書いてみたいと思いますが、実際は数行でおさまるような話でもなくとにもかくにもどうしていいのかわからない、つかず離れずの距離をおきながらの約1年と半年ぐらい?

現在は本人の気力とかエネルギーも少し上がってきて、どうにか彼なりに今を生きています。若さもあるんでしょうね、しなやかさが彼を支えてくれているような気もします。


その、わたしの心配がピークの頃に息子の状況を知っている友人から、辻仁成氏のブログを教えてもらったのです。

わたしが見た時は確かタイトルが『仁成ブログ』だったように思いますが、現在は

【JINSEI STORIES】となっています。

https://www.designstoriesinc.com/jinsei/


友人から話しを聞いた時、始めは

あぁ、あのシングルファザーの作家さん?

確かどこかの報道番組でコメンテイターをしているような・・・?

中山美穂の元旦那さんね?

ぐらいな会話のやりとりで本人確認をしていましたっけ。

帰宅してパソコンであらためてブログを読みました。


ガツン!でした。

がっつぅぅぅぅぅん!ぐらいかも。


ちょうど教えてもらった時期が今年3月で、

東日本大震災が起きて10年目の3月のブログに目が留まり。

最初に見たのがこのブログですが、泣けました。

震災当時はわたしも東京にいながらプチPTSD状態で、地震発生から時間をおいて原発の問題が起きた時には絶望感というのかな、しばらく放心だったのを覚えています。

辻さんのように、海外であの震災を知るという立場や状況にいた人達の中には、遠くで想う心配やら苦しさがあって、それを異国で抱えたり背負ったりしながら想いを馳せていたんだろうなと、あらためてその気持ちや目線に触れました。

人のブログを読んで涙したのは、ここ数年なかったかもしれない。

https://www.designstoriesinc.com/jinsei/daily-1685/


もちろん作家さんですから、文章がすらすら入ってくるし感情表現の抑揚が激しくなったり穏やかになったりにこちらの気持ちも乗せられていくし、さすが!って言ってしまえばそれまでなんですけど、そういうことじゃない別の次元、心が震えた感覚。

おそらくですけど、

そのまんまの辻さんが、ご自身の感情や感覚を自由な感性で伝えてくれているからだと思うのです。全てが等身大ですっぴんでむき出しで、時には少年のようなエネルギーさえ感じてしまいます。


ぜひ、日々の【JINSEI STORIES】を読んでほしい。

わたしがそれまで彼に抱いていたイメージは瞬殺で瞬間崩壊で、たちまち彼のファンになってしまうという・・・ね。

こんなにチャーミングでエネルギッシュな人、最近周りにいないなぁ・・・とも思う。


さて、友人がなぜ辻さんのブログ(今は日記と呼ぶのがいいのかな?)を紹介してくれたのかというと、それらの中に思春期の頃の息子さんとの日常について書かれたものもあって、それがわたしに参考になればと紹介してくれたわけです。

ありがたい、ほんとに。

フランスの青春(アオハル?もう古い言葉か??)事情はさすがにわからないですが、若さと恋愛エネルギーは世界共通?

ただ フランス人は若い頃から、なんなら幼い頃から早熟でおませなイメージはあります。それに加えて親子の関わり方は、小さい頃から自立心を促すような慣習があるのかもしれません。日本とはかなり違うのかなぁと・・・。

とはいえ心配なコト、気になるコトってそれなりにありますね、そりゃそうです。


【JINSEI STORIES】で読ませてもらう辻さんの息子君は優しくすてきで 素直に育っています。

そして”父ちゃん”こと辻さんが息子の行動に心配したり葛藤する様子に共感できて、同時に安心もするのです。

あ、自分だけじゃないんだなって。

親ってそういう生き物なんだよなって。

時々、息子との関わり方の尺度がわからなくなることも確かにあって、その頃を思い出しつつ そうそうそう!と、文脈に心を寄せてしまいます。

国の事情は違えど親としての愛や心配やおせっかいは、世界共通の”親あるある”かもしれません。

それにしても父と息子の会話には、映画の1シーンを観ているようなすてきな内容もあるのですが、息子君が父親から聞いた話しやフレーズや言葉をちゃんと身体や心でも聞いていて、彼なりに咀嚼しているところ、そして咀嚼したことを今度は父親に応援の言葉で返しているところに、あぁ、なんてすてきな関係なんだろう!って感激してしまう。


息子への心配がややピークを高め安定に維持していた頃に教えてもらった辻仁成さんの【JINSEI STORIES】を知って以降、わたしは息子と心理的な距離をとることができているような実感あり。

その距離ってそもそもは自分の心配や不安から発している距離(だというのも十分にわかっていたが)で、今は彼への信頼から図れる距離になっているのだと思います。

(↑ここ、感じ方が変わってきたらすごい変化が起きた・・・!)

誰かの言葉に腹落ちしたり 誰かの心持ちに共感した時に、自分の心境や行動をすんなり変えられることって、いろなところにあるんですね。

理解や共感は自己変容の始まりなんだな、きっと。


【JINSEI STORIES】では

ミュージシャンとして、

作家として、

”父ちゃん”や”シングルファーザー”として、

在仏日本人として、

隣人として、

人間として、

○○として・・・、

様々な視点や立ち位置から書かれているので、読み手がなにかしらの共通点や意識に留まるテーマを見つけたり、気にすることも、できるのがおもしろい。


わずか数ヶ月前に知り合った【JINSEI STORIES】ですが、これからも読みながら笑ったり泣いたり共感したり、考えていきたいと思います。

またここでもご紹介できたらいいなとワクワクもしています。
























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