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  • 執筆者の写真hypnoeriko

【日常】あれから10年。

更新日:2022年3月10日

息子が小学生の頃で、その日は私も息子も学校内の別々の場所にいて、高学年は授業中、それより小さい児童は放課後の時間帯。


で、

カタカタ鳴って、大きく揺れて、ギシギシいってて、悲鳴が聞こえて、校内放送が鳴り、

とにかくなんだか、

言いようのない恐怖の一方で、今やるべきことがわかっていて、

それはただ、命を守ることで。


でもまさか、その震源が太平洋に面した東北地方から起きているとは想像すらしていませんでした。

原発事故の問題が浮上したり、水や食料品が店からなくなって恐怖や不安な気持ちはむしろ

それ以降に膨らんでいきました。

その理由はやはり命を脅かされるからで。


その「命」というのも、自分の命というよりは家族関係や繋がりのある人達、あるいはまだ会ったこともないが、被災地に生活する人達。

立派に言えるほどではないけれど顔も知らない、多くの人達のことが気になっていたのは確か。


何か集合体のようなもの、日本人という集合意識のようなもの。


10年経ったけれどわたしは強くなっているんだろうか?

自分に問いかけてみるが、どうもそうは思えない。


先月の地震の時だって、相変わらず動揺した。


震源地近くの人達はもっと揺れたはずだし、東京はまだまだ揺れは弱かったんだろうけど、それでも地震と一緒に心は大いに揺れた。


ただ1つだけ。

今ここでやることは何となくわかっていた。

心を落ち着けること、外側の現象と自分の中の反応を一旦切り放すこと。


前回は小学校にいたな、、、今回は家の中、しかも家族がここにいる。


自然が起こす現象には時に勝てないけれど、自分との葛藤という土俵では

何か戦略を練られそうな気がする。


今自分ができることで対応するしかない。

その時々でできることが変わってきたり限られてくる場合もあるだろうけど

それでも見つけていくしかない。

柔軟に、柔らかく。


そして、10年前の14時46分へと記憶と想いを辿りながら今ここに、います。





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