hypnoeriko
【日常】着飾る息子には理由があって・・・
更新日:2022年2月18日
息子が年明けしばらくの期間こちらにいたのにはワケがありました。
昨年はたちの誕生日を迎えた息子には成人式の招待案内が届いていました。
招待といっても参加の場合にネットから申込みをするという形式で(コロナだから?)、12月24日締切りの申し込みの手続きを本人が終えたのが受付け最終日という 駆け込み方でした。
はたちだろうが10歳だろうが、ワタワタなスタイルは変わっておらず。笑
で、暮れに初めての大人のスーツと革靴を買いました。
成人式当日は近所の同じ部活だった友達と待ち合わせして会場に向かったようです。
女子は着物の着付け場所から会場に向かうというのもあってか親御さんが会場まで付き添ったり車で送迎したりと親も慌ただしかったようですが、息子の成人式は玄関で見送るのみ。
しかも息子の場合ギリギリの時間に出ていく始末で、写真を撮る余裕もなく小走りで出かけていきました。

コロナの影響で成人式のない年を過ごした地域もあったかと思いますが、
わたし達の住む地域では成人式は毎年開催されていてそこは心から感謝だなと思います。
成人式の式典があることで中学や高校からバラバラになった友達や部活仲間と再会したり、近況をシェアする機会があります。
息子らにとってもその時間は格別だったりするでしょう。
彩りのある集まりは 一層華やいでにぎやかだったことと思います。
そしてこういう仲間が集まると音頭をとって飲み会の幹事を担ってくれる役割の存在もいます。当然、息子のいた中学校のメンバーでもそんな企画が浮上したようで。
「いったん家に帰り着替えて、**時に〇〇駅に集合!」みたいな号令だったらしい。
しかし、息子はその集まりには行きませんでした。
帰宅して「オレ、行かないよ」と、スーツからさっさか着替えて部屋着に。
主人とわたしのほうが、え?行かないの??と不思議そうに反応してしまいましたが。笑
5年ぶりに再会した友達と飲み会に行くノリは、息子にはありませんでした。
ずっと前なら、コミュ力がないとか陰キャラとかジャッジして、もやもやした想いを巡らしていたかもしれません。
人あたりのよい他の男子と比較していたかもしれません。
こういうことをさせなかったからか?
あーいうことをさせ過ぎたからか?
と、なにかしら要因になるような子育ての記憶からピックアップし、あーすればよかっただのこうしておけば違ったのかなぁだの、今さらどうにもならないことにため息をついていたかもしれない。
極端な思考で驚かれるかもしれませんが、以前のわたしなら そうしていると思います。
まあ、冷静に考えればコロナの新型株の感染が急拡大しているところなので懸命な選択とも言えます。
実家が2世帯住宅になっている新成人の中には家族に配慮して行かない選択をしている人もいたかもしれません。
ただ、親としてはこんなに嬉しい楽しい日なんだから行って楽しんでくればいいのになねぇ、、、という気持ちもゼロではない、正直。
感染症対策をきちんとして楽しんでくればいいじゃんと背中を押したい気持ちもあったし、息子がなんだか置いてかれたような焦れた気持ちもあったり・・・。
空気を察したのかどうかわかりませんが、夕食の前に息子は行かない理由をさらりと言ってました。
息子の話によるとコロナもあるけどそれは一番の理由ではなく、そもそも彼なりの行かない気持ちは成人式の前に決めていたようで、そこも意外でした。
わたし達は「ふーん、そうなんだねぇ」と言い、その話題はそれで終わりました。
何かを始める理由もあればやらない理由もある、
続ける理由もあれば続けない理由もある、
という認識を忘れがちなわたしは、こんな日常に時々背中をシャンとさせられます。
息子は年末に高校の友人に会い、成人式には小中学校時代の友人に会いました。
その再会した中で今度飲みに行こう♬と約束もしているらしいです。
着飾る息子には理由があって、
着飾らない息子にもちゃんと理由はあるようです。
