hypnoeriko
【日常】日常にある光
更新日:2021年10月7日
少し前のことですが、2つのできごとがありました。
どちらもちょっとしたことだけど、わたしの中ではそれらが続けて起きただけに、よけい印象深い体験でした。
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井の頭線沿線の駅近くの駐輪所に自転車を預けて、これから電車に乗ろうとしていました。
家を出るのが少し遅くなったので、約束の時間に間に合うように電車に乗ることに意識が向いていたのは間違いありません。
朝ラン気分で走りながら駅に向かい、駅に上るエスカレーターに乗ったら足を止めて、すぐ乗れる電車があるといいけど・・・なんて思いながら、意識も目線も前方しか向いてない状態。
そしたら、後ろから肩トントンと叩く誰かさん。
ん?知り合い?と思いつつ、振り返ると知らないお兄さん。。。
(この人 知らな・・・)ぐらいなところで差し出されたのは、わたしの長財布でした。
ギョッとして、
えぇ!?ってなって、
頭がぐるぐるしている間に、
その知らないお兄さんはエスカレーターをスッタカ上っていき、こちらからはまともにお礼も言えずさよならとなってしまい。
上がり切ってから肩のリュックを外して見ると、リュックのジッパーは全開でもはやリュックの形を成していない(笑)、革の生地がダダ広がった状態。
おそらく、、、
ジッパーが中途半端に開いたままのリュックを背負って走ったため、一歩一歩の振動と重みが更にジッパーを開けることになり、ついには全開になってしまってそこから財布がこぼれ落ちたんだ(ろうな)と、思います。
それにしても、
こちらはずっと走っていたから、目の前で落ちた財布を彼は、拾って渡そうと、後ろを走っていたんだろうなぁ・・・と、それを想像したら赤面で、とにかく追いかけてくれてありがとう!と。

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さて、呼吸を落ち着けて気をとり直し井の頭線に乗ろうと改札を入ったわたしは、電光案内板に表示されていた、5分後に出る電車に乗ろうと思い階段を降り始めたんですが、線路に各駅停車の電車が停車中。それは、案内板にあった電車の1本前の電車でした。
これに乗れば早く着く!と思ったわたしはここでも階段を駆けって下ります!
朝から走ってばかり、です(^^;
隣を歩いていた女子学生さんも同じように体が反応して駆け下りてました!!
ところが2人並んで下りていく途中、プシュー・・・っと電車のドアは閉まりあっけなく電車は動きだし。。。
「あぁ・・・!」のため息が2人から漏れ、そのあと階段の途中に並んで大爆笑 (´▽`*)
階段を降りながら、
あきらめたタイミング一緒でしたね?と、
彼女が話しかけてくれて、そこからしばしホームで立ち話。
階段を一緒に駆けった彼女は爽やかでかわいい、ロングヘアのお嬢さん。
会話ついでに、
実はさっき、お財布を落としたんですよ、知らないうちに・・・と、数分前に起きたできごとを彼女に話したところ、
拾ってもらってよかったですねぇ!
リュックってそうですよねぇ、、
私も高校まではリュックでよくジッパーが開いてたりして、今は使ってないんですよぉ、、、。なんて言ってくれました。
彼女は高校までリュック派、
わたしは現役リュック派 (´▽`*)
だからナニ?って話ですけど(笑)。
電車を逃したおかげでいただいた柔らかくてゆったりした時間。
そこに次の電車がやってきて、
彼女は急行で、わたしは普通の電車に乗りました。
気をつけて、
行ってらっしゃい、
と互いに挨拶して。
この2つのできごとが、5分以内に起きていたんですよ。
しかも相手の方はどちらも、おそらく20代前後でした。
発端はわたしのリュックのジッパーが中途半端に開いていたというところで、そこは大いに反省してます。
それと、
コロナ禍だからかわからないけれど、ここしばらく ほっこりする気持ちを外に求めていないことにも気づかされました。
とにかく、
お財布を拾ってもらえたことには感謝!
わたしを追いかけてくれた彼には感謝しかない、ほんとに。
加えて、
人の心のチカラっていうのか、思いやりやユーモアだったりっていうのがちらほらと今を生きるわたし達の日常の中に光のようにしてあるんだなっていう、それを感じられたことに感謝。
この表現が、当時の心境に近かったです。
