hypnoeriko
【日常】そんな日もある
更新日:2022年8月10日
先日、息子のiPhoneが突然真っ暗画面になって起動しなくなりました。
使用歴は2年ちょっと。
今どきはスマホがないと大変ですが、離れて暮らしているので連絡手段がないのはこちらとしてもかなり厳しい。
唯一、部屋にあるデスクトップ型パソコンならLINEで繋がるのですが息子が外に出ると、全く繋がらなくなるということになります。
しかも部屋なら繋がるとはいえ 息子がパソコンを立ち上げてその前に座らないとLINEが来ているとはわかりづらいわけで、じゃあその連絡はどうやって?という堂々巡り・・・。
もっとも本人がきつかっただろうと思います。バイトやサークル関係は全てLINEでの連絡になっていたのでかなり大変みたいでしたから。
他にも、例えば(初めて知ったのですが)大学の授業で手書きした内容を画像で送るという課題もあったようで、そんなことってあるのか?と一瞬耳を疑いましたけど(^^;、画像が撮れない息子はワードで作成したファイルを添付して”画像で送っていない理由”まで書いて送ったそう。
他の授業の課題も山積みだわアップルストアに行かなきゃだわ、サークル関係のイベントが近づいているわで、毎日追われるように過ごしていた様子、つまりイライラ感満載の様子。
たまに来るLINEがぶっきらぼうな丁寧語っていう、いかにもな語感なので ある意味わかり易い息子です。

サークルのイベントに向けて都内で練習をするという日程があり、息子が前週に引き続きその前夜に帰ってきました。
アップルストアに立ち寄る時間もとれず相変わらずスマホなしの身です。
息子いわく、ひとたび外に出るとLINEの確認ができないので、もし練習関係の急な連絡が入っていたらお手上げな状況だと。
(今どきはLINEでの連絡網になっているんだなぁ。だとしてもメールや電話番号を聞いていれば、連絡手段が増やせるのに・・・とは、母の心の声)
練習日当日の朝のことです。
息子は練習会場が前回と同じかどうか確信がなかったらしく、出る間際に”一応先週と同じところに向かうが、もし会場が変更になっていたら俺はLINEを確認できないし連絡もつけられない、お手上げだから練習会には行かない”とひと言吐き出すように言うのでした。
あぁ、息子よ。
スマホが壊れた日からなにやら不機嫌、イライラ、いろんな日程や時間に追われがちな君だけど、
俺だけなんでこんな目に遭ってんの?感が出ているのも否めないけど、
ひと言言わせてくれ。
そんな日もあるよ、そういう時だってあるんだよ。
ピンチや最悪なことがいつだって瞬時に良い方向に行くとは限らないのさ。
そういう時こそ、目の前のことから逃げないでほしいなぁ。
今はそういう経験をしているんだよ。
どうしても感情が先走るし、目の前のことに意識が行きがちだけど、これも経験なのだよ・・・。
って、まあ、今の君にこんなことを整然と語ったところではねつけられておしまいだけど、
母は心の中で叫ぶよ。
”大丈夫、きっとなんとかなるしうまくいくから!”
と、心の声を息子にかけつつ眺めつつ、
「だいじょぶよ、きっと。来週にはイベントも無事開催できてスマホもどうにかなって、もっともっといろんな意味で気持ちが楽になってるから!」とだけ言葉にして見送りました。
「だいじょぶ」とは、何に対してそうなのかは自分でもわからないし全く根拠もないわけですが、この数日間のあいだに彼にふりかかったできごとやその日これから起きることやその先やそれら全体を覆うような気持ちで、そんなふうに言ってました。
まあ、それぐらいしかできなかったわけですが。
そう、親も言葉をかけるぐらいしか できない、そんな日もあるわけです。
結局、練習会は前回と同じ場所で行われていたようでした。
そして翌日のアップルストアでスマホは修理不能とわかり、自分で支払うと決めて新しいスマホ(新型1つ前のタイプでしたけど)に買い替えてました。
そして自分で月々の支払いをしていくという、彼の初めての経験が始まるのでした。笑
