hypnoeriko
【心理】ほんものの感情を知る
更新日:2022年12月27日
”ほんものの感情”ってご存じですか?
わたし達 誰もが持っているものです。
”ほんものの感情”の存在は、”にせものの感情”があることも匂わせますが、
”にせものの感情”、これもほぼほぼ皆さん 持ち合わせています。
にせものの感情、、、それってナニ?って思いますよね。(';')
そもそも”ほんものの感情”がなんなのさ?っていうところですよね。(^^;
しかも、
やれ ほんものだのにせものだの そんなに重要なの??なんて思ったりして。
それが実は、、、
かなり、すごぉく、
とても重要で、
大切なことなんです。(^^)
まずは、”にせものの感情”について。
「ついカチーンときちゃってさ・・・」
「思わず悲しくて泣いちゃったよ・・・」
わたし達はそんな言葉を口にするし、耳にします。

友達同士や家族での会話にも出てくるんじゃないかと思いますが、
カチーン!とくるのも、思わず涙が出てしまうのも、心が反応して不快な感情を感じているわけです。
わたし達はそれぞれに感情があって、不愉快な態度や許せない言動をとる相手に対して、あるいは理不尽なできごとに対して怒ったり悲しくなることがあります。
それは自然なことだし、イヤな想いを抱くのも当然です。
だってほんとにそう思うから、感じるように反応しているわけで。
ところが、
怒っているのになぜか顔が笑ってしまう、
悲しいのに感情がおもて(表情)に出てこない、
怖いはずなのに強がっている、、、
これらの多くは ”にせものの感情”なのです。
にせものの感情は心理学領域の専門家たちによっていろんな言葉で定義されていますが、どれも同じような意味づけをされています。
交流分析では”ラケット感情”とも呼ばれ、その定義は以下の通りです。
「幼児期に親の愛情を得る手段として形成された一種の条件反射で、その後の人生において継続するもの」(by エリック・バーン)
ラケット感情とはまた「代用された感情」と呼ばれることもありますが、その言葉通り 本来自分が感じている感情ではない 別のカタチ(感情)で反応したり表現したり感じとります。
(パンパーン!と反応する、まさに球技スポーツで使うラケットの動きですね)
ある人の定義によれば、
「適切でない感じ方」とも言われる感情は、まさにそれが にせもの なのです。
ほんものではない、しかもとっさに出てしまうといってもいいかもしれません。
ほんとうに感じていることを出さず、代わりに別の感情表現で反応する・・・。
どうして人は、そんなまわりくどいことをしちゃうのか?
そこは人間の不思議なところであり、ある意味知恵や狙いのようなところでもあるんですね。
褒めてほしいから本当の感情を隠して平気な顔をする、
振りむいてほしいから傷ついていても笑顔で答える、
注目してほしいから奇妙な行動をとる、、、等々、
小さい頃にそれをやったら周りにいた大人が反応してくれた、してほしいことを受け入れてくれたその反応や振舞いを 用いているのです。
にせものの感情ではあるもののなじみがあるのでそれらをなんなく使いこなします。
最初の始まりは、子どもながらに考えた一種の生きていく知恵のようなもの。
「じゃあいいじゃない?それ、別に持っていて違和感も苦痛も感じないなら持ち続けていいんじゃない?」
って、、、なりますよね?
はい、わたしもそう思ってました。
そうやってにせものの感情(ラケット感情)を持ちつつ人生を過ごすことで特別悪いことが起きるような気もしていなかったから、交流分析を知ったおかげでこういう感情の存在があることはわかっていたけれど、それらの感情に対してそれ以上の興味は当時はありませんでした。
でも今は違います。
先述したようにとても重要で、大切なことだとわかったからです。
にせものの感情を使いこなしてもゲーム(心理ゲーム)が多くなり、イヤな気持ちの経験がどんどん増えていくだけなんです。
それが積み重なると、人生への態度そのものにまで影響を及ぼしかねません。
セラピーやカウンセリングで、にせものの感情をどれだけ表出したり解消しても、自分の感情の本質を消化することはできません。
なぜならば、”にせものはにせもの”だから。
でも、ほんものの感情に気づいてそれらを表出すると、
ほんものの感情を消化できるので、
自分の生きづらさや自分のなかから湧いてくる否定的な感覚が軽減していって、
やがてはその感情や感覚を手放すことができます。
なんなら、今まで持ち合わせていたにせものの感情までも消化されていくのです。
手放すための最初の一歩は、
ほんものの感情を知ること、
ほんものの感情に気づくこと、
そこから始まります。
まっすぐに感じたことを表現したり反応できる気持ちよさを感じられるようになるのも実は自分次第。
これは占いや誰かの助言ではなく、自分で答えを見つけることが大切になってきます。
ほんものの感情、本来なら感じてよい感情は必ずあなたの中にあります。
ゆっくりでもいいからしっかり見つけて、向き合っていきたいですね。
