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【セラピー】「催眠」と「洗脳」、一緒にしていませんか?
更新日:2022年5月24日
これまで催眠に対する怖さや、催眠によってコントロールされるんじゃないか?というネガティブなイメージを感じたことは一度もありませんでした。
催眠と洗脳の違いを深く考えたこともない。
でも、2つは違うものなんだろうとは漠然と思っていました。
あなたはどうでしょうか?
催眠と洗脳って、一緒だと思いますか?
もし催眠と洗脳は一緒だと考えている人がいるとしたら、それは少し残念なことかもしれません。
5年前、10年前に比べるとヒプノセラピーの認知度は格段に上がり、セッションを受けたことのある人も増えています。
一方で、催眠と洗脳の違いは?と聞かれて答えに困る人達も少なくないだろうなと類推しています。
ヒプノセラピーの講座では、様々な段階で、催眠と洗脳それぞれの概論を教えています。
洗脳は英語でbrainwashingと言い、この言葉を直訳したのが洗脳です。
洗脳は、「個人の思想や価値観を、物理的、社会的圧力を加えるなどの操作によって必ずしも本人の欲しない方向へ急速かつ大幅に改変させること」を意味します。
【コトバンクより】
まさに脳を洗う、ですね。
洗脳の方法を具体的に挙げると、
・慣れない環境下におく
・眠れないようにしてたくさん 話しかける
・従わなければ苦痛を与える
・従えばご褒美をあげる
・体内のケミカルバランスを変化 させる(例えば薬物などで) ・・・・・などなど。
歴史的にも世界各国で洗脳を様々な目的に使ってきた事例は数多くあります。
それらの事例は洗脳される本人の利益ではなく、洗脳する側のエゴが発端であることに間違いありません。
こうして歴史上にあった洗脳の事例をあらためて想像すると、相当な計画と環境と、体力が必要だなと。
そして明確な意図がないと人の脳の中身を改変させることの持続は、難しいはずです。
催眠は、あきらかに洗脳とは違います。
例えばヒプノセラピーではセッションのゴールはクライアントさんに向けたものであり、そこにセラピストのエゴはありません。
「あなたにはこうなってほしい・・・」などとセラピスト側の意図を指示することもあり得ません。
主体はクライアントさん自身、セラピストはあくまでナビゲーターです。
そして、セッション中にクライアントさんの意にそぐわないことを吹きこんだり、セラピストの価値観や信条をなんらかの圧力と共に植え付けるようなことも一切ありません。
ただ、クライアントさんの視点を少しだけ別の方向に向けてもらうよう、言葉で誘導することはあります。
あるいは、視点を変えてもらえるような質問を投げかける場合もあるでしょう。
しかしそれを受け入れるかどうかはクライアントさんに委ねられ、そこに圧力はありません。
この辺りのやりとりや働きかけは実際にセッションを体験してみるとより理解し易いのではないかと思います。
そして何より、ヒプノセラピーのセッションはラポールがとれている関係の下で行われるのが適切です。
そしてこのラポール自体はクライアント様が図るものではないですが、
「このセラピストなら理解してもらえそう」だと感じられるかどうか、そのセンサーをあなたが備えていてそのセンサーを信じられるならば、きっと大丈夫でしょう。

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